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上野駅公園口にて

 

人と落ち合ったと同時にプレゼントを渡された。多分1秒も経過していない。この世にプレゼントRTAなるものがあったとしたなら、きっとニューレコードだと思う。

その人はかなりの偏食で、ブロッコリーを主食とする生活を数ヶ月続けたりしているらしい。89万の借金を抱えながら、16日連続で井の頭公園を散歩している後輩と同じぐらい変わっていると思った。食事の話を深掘りしている中で、いわゆる一汁三菜の「定食スタイル」を自分1人のために用意し、それを食べていると悲しくなってくるという話が印象的だった。分かりやすい幸せ、定食。「幸せを直視しないように食事をしているのかもしれない」と話している姿を見て、これ以上相手のテリトリーに踏み込んではいけないと思ったし、肯定も否定もそこには必要がなかった。一連の会話の間、映画「キャラクター」で殺人鬼が「4人家族って幸せの象徴ですよね」と言っているシーンが何度も脳内で流れていた。

 

思い返せば、東京に来てから人間関係がガラッと変わったような気がする。

新しい人と仲良くなることが増えた。特に同じ星の下に生まれた人と仲良くなることが格段に増えたように思う。

 

自分の映画を作るとしたなら、今日のことは入れるかもな、と思った。

ぜってー負けねぇかんなと思っておれはドラミングをする

 

 

 

これは本当の話なのだが、今日おれはラジオから流れてくるこのbayfmの交通情報のBGMに合わせて、30秒ほどドラミングをしていた。それも真顔で。

イントロが聴こえてきた瞬間、布団でぬくぬくしていた身体をガバっと起こして立ち上がり、リズムに合わせて拳を胸に叩きつけた。最中、おれもドラミングをしている自分にひどく驚いたし、叩かれたおれの胸はというとこちらもかなり驚いていた。何故そんな行動をとったのか。その理由は1つで、この陽気な音楽をはじめとした、この社会に対してぜってーーー負けねぇかんなーーという意味を込めて、おれはドンドンと音が出るほど30秒ドラミングをした。今振り返っても本当に意味がわからない。本気の思いを込めたドラミング。お前は本気でドラミングをしたことがありますか ありませんか。

カードを伏せてターンエンド#1


毎日毎日何もしてないけど(何もしてないからこそ)地獄であることに変わりはない 無線で人と話すとき、自分が喋り終わったあとにあなたのしゃべりの番ですよ、の意で「どうぞ」って言うのかなり面白い デュエリストが「ターンエンド」って言うのと同じ仕組みを採用している

先週の日曜日に盆栽を買った コイツは、わしのメンタルが下がってるだの今日は調子がいいだのなど全く知らずに立派に生きているらしい 精神的に不調でも一緒に居てくれる五葉松をわしは枯らさない

最近はもっぱらbayfm(千葉県を主な放送区域として放送されているラジオ)を聴いている 今日も聴いた 交通情報の時に流れるBGMがポップな曲調で癖になるのだ もはやその音楽を聴くためにbayfmを聴いていると言っても過言ではない 近頃のわしはというと、車を運転する訳でもないのにやたら首都圏の渋滞情報に詳しく、トラフィックインフォメーションが流れる度に「ドライバーの皆さん 午後も安全運転を心がけてください」などと独りごち、一丁前にラジオDJ気分を味わったりしている

昨日22時頃、大学時代の友人から電話がかかってきた 「おれはお前のことを下に見ている」「おれはかっこいいけどお前はかっこよくない」などとハッキリ言われた(その通りかもしれない) その癖切る前に「お前はもっとおれを大事にすべきだ」と言われて正直よくわからなかった 今思うとちょっとイヤだったなと感じる まあでも遊ぶと楽しいし今度誘ってみようかな 昔からリアルタイムで怒ったり意見したりするのが幾分苦手なもので後からジワジワと感情が押し寄せてくる 22年間も生きていて自分の感情がよくわからないのは今まで自分の心の声を無視してきたツケだと思う そうに違いない 今この瞬間に今までのツケの分をチャラにしてニュースタートすることはできませんか どうにかできませんか いやすみませんねぇクレーマーってワケじゃないんだけどね え なに、チャラにできない? ああそうですか わかりました あぁはい いえ こちらが無茶を言ったまでですので お気になさらず はい、はい、ほんまに冗談なので肩落とさんといてくださいね それはそれとしてこの声は皆さんに聞こえてますか ないことになってませんか どうですか 聞こえてますか 今あなたはどこにいますか どこでこれを読んでいますか 体調はいかがですか 眠れてますか わしはノルウェーの刑務所より狭い部屋で、ノルウェーの刑務所より不安定なWiFiに繋ぎながら、1円にもならないこの散文を綴っています

あ、どうぞ

おれが打ち勝つための日記(2024.2.6更新)

2023年10月28日 20時頃、左の肺が破れてぺしゃんこになった。

即入院&手術という怒涛の流れに翻弄されながらも、11月9日になんとか退院した。

 

退院した後は社用携帯も見ることができず、会社からのメールや電話も怖くて対応するのが嫌になっていて、気付いたら1日中ベッドの上でミノムシになっているしかできない悪夢みたいな日々が続いた。

この日記はその時の記録として、現在(2024年1月12日)書いている。この先、そういえばこんなこともあったっけと楽観的に今の時期を振り返ることができたら、それほどいいことはない。今以上に いい未来 楽しい未来 を歩んでいきたい。そういう未来を自分で選択していくために、ここに記しておくこととする。

 

※出来事をはじめ、なにか考えたこと等あったらその都度追記していきます。

 

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2024.1.12

上司からLINEがきてヒュッとした。

返しの連絡でポートフォリオ作成に必要な画像を送ってほしいと連絡できたのでなんだかんだ良かったのかもしれない。大いなる1歩だ。連絡するのが嫌なのはもちろん、LINEを開くのもイヤになってしまっている。通知の数を示すパッチが増えているのを目に入れるのもしんどい。まあいいやー、大いなる1歩であるのは間違いない。よくやった。

 

そういえば5日ぶりに風呂に入った。この数日ひたすらベッドの上にいたような気がする。1日1食しか食べてないから胃が考えられないぐらい小さくなっていることにさっき気付いた。餃子の王将のちゃんぽんを食べ切ることができない。驚愕。

 

転職を検討している企業があって、その企業に友達の友達が勤めているらしく話を聞いた。よくしてくれる友達がいてありがたい限りだ。

 

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2024.1.13

 

ポートフォリオ作成に必要なデータをおとすために会社へ行く。ハードディスクに欲しいデータがひとつも入っていなくて軽く絶望した。マズイマズイマズイ。どれだけおれを貶めれば上司は気が済むのだろう。ムカつくな。まあ最終手段がまだ残っているので来週にでもその方法をとろうと思う。

 

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2024.1.14

 

前から育てたかった盆栽を購入した。赤松や黒松ではなす、育てやすい五葉松。これから一緒に生きていきたい。

 

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2024.1.19

 

来週メンタルクリニックに行くことになった。正直退職してストレスの根源を断たないと根本的な解決にならないのでは?と思っている。どうなるんだろう…ほんのちょっとだけ不安だ。

昨日Twitterのアカウントを復元した。1番仕事がきつかった時のツイートを見返した。出社してもパソコンで【仕事やめたい】【クラッシャー上司】などとTwitterで検索することしかできなかったと書かれていた。労働時間の6割そうすることしかできなかったようだ。終わっているなと思った。

 

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2024.1.22

 

メンクリ明後日だと思っていたら明日だった。勘違いだるすぎてうっわだるすぎって思った。初診を受ける前に予め伝えたいことをメモろうと思っていたけど19:40時点でまだまとまっていない。どうなることやら…

これを書きながら今日初の食事をとっている。1日1食しか食べられないのは変わりない。今日初めて体が重くて元気が出ねぇーって認識して、すぐ側に死があるような感じがした。

明日外出するため、風呂に入らなければならない。4日ぶりらしい。

 

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2024.1.23

メンタルクリニックに行った。病名がついたけど、別に診断書が欲しかったわけじゃないなと思った。結局自分のことは自分が1番知っている。診察の間、8月中旬にあったロケの最中にストレスで片耳が聞こえなくなったこととか、番組イベントの準備で会社に2泊してそのまま当日を迎えたことを思い出した。そういえばそうだった。自己防衛機能からか、すっかり忘れていた。思えば6月中旬からずっと壊れていたような気がする。

物事のグラデーションを他人に説明するのはなかなか難しいと、改めて感じた1日。

 

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2024.1.24

退職することに決めた。週明けに伝える予定。おれはおれの人生を自ら切り開いていき、生きていく。そうやって掴み取っていく。ここに宣言する。

 

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2024.1.26

週明けに退職の意向を伝える予定だったけど、そういえば月曜の会議前に伝えてくれと言われていたっけなと思って連絡を入れた。スムーズに色々動き始めそうな感じがした。

 

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2024.1.30

今日付けで退職することになった。

え、ちょ、は?早すぎるだろ。スピードに追いついていけなくて流石に笑ってしまう。上司は「そうか…残念だ」と言っていたらしい。正直心が軽くなった実感はあるけど、寝たきりの日もある。自分で人生を動かしていこうとも思うが、たまにはまだこんな日があっても大丈夫だよ、と落ち着いた面持ちでいたい。焦ってもしょうがないし、無理をした結果こうなったから。相変わらず1日3食は難しい。薬も飲めてないけど、まぁ押さえることは押さえて進んでいきたい。

 

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2024.2.6

書かないと忘れてしまう。まず、仕事での創作物のデータをGET!全部揃えることができたからとりあえず転職には繋がる。良かった。一安心。

あと、今日はメンタルクリニックに行ってきた。本日で2回目。以前よりちょっとは良くなってるかな?と思えた。先生に対しても質問したり、確実に身になる時間だったと思う。自分は認知が歪んでいるから、正していこうとも最近思っている。思えている。先生から認知行動療法についての本を教えてもらった。すぐにメルカリで買った。

 

夕飯を食べながらドラマを観たんだけど、作中によく昼ごはんを食べていた赤坂のお店が出てきて仕事のことを色々思い出して気分が下がってしまった。認知行動療法について全く知らないけど、仕事のこと色々思い出すより、あのお店安くてコーヒー飲み放題、フルーツポンチ食べ放題で580円とか安すぎたな〜最高のお店や!今度近くにいったらまた行こう!とかを思い出した方がいいんやろなと思う。わかんないけどこういうことの積み重ねな気がする。

明日は退職の手続きをしに会社に行く。正直かなり足取りが重い。嫌だ。まあ乗り越えていこう。

縺薙s縺ォ縺。縺ッ縲√∩縺ェ縺輔s

泣き出してしまった人が次の言葉を発するまでのあいだの時間。その間ずっと黙りこくってしまう。この世のどんな言葉も正解ではないような気がして、どうにもうまく言葉が出てこない。初めてにんじんを花形に型どった人は、発想の美しさとそれを見た人が抱く感情を想像してきっと泣きたくなっただろうね。退屈しないように日々工夫してくれてありがとうね。Googleで【食事 見る専】と検索してみた。どうやらそんな人はいないらしい。

10月中旬には新橋で映画監督の今泉力哉と遭遇して少しお話をした。等間隔に✧︎があしらわれたすりガラス越しに見える、祖母の丸まった背中。死ぬまでに縁側からまたその景色が見れるといいなと切に願っている。走馬灯がオーダーできるとしたら、こういう類のものをたくさん詰め込みたいと思う。ひょっとすると走馬灯は人生で最後に観れる映画なのかもしれない。

"き"が3連続で発音されたときに「これはもう樹木希林だな」と思う、脳が先回りしてワードを予測するあの感覚。半年前、餃子の王将で後輩に「概念でもいいんですけど、櫻澤さんは最終的に何になりたいんですか?」と聞かれた。カッコイイ質問だと思った。アダルトビデオの中の男が、密室で「実はバンドをやめて家業を継がなければいけないんだ…」と女性に話していた。コイツにもコイツなりの葛藤や人生があるんだなと思ったら、そいつを無条件で抱きしめてやりたくなった。

雑記

左の肺が破れて完全に潰れる、という珍妙なイベントが起きてから1週間が経とうとしている。8分の1程度のサイズになった肺は未だに広がらず、おそらく週明けに手術になるだろう。肋骨の間を縫うように刺した管が肺の中の痛覚を刺激して、その度に電流が走ったかのように錯覚する。

 

何の気なしにインスタグラムを見ていたら、肺が潰れる直前まで働いていた編集所近くで同級生が肉寿司を食べている様子が流れてきた。テレビやインターネットによると西麻布はどうやらユートピアらしいが、どうにもそうは思えない。東京の恩恵を全く受けられていないなと常々感じる。毎日毎日生活に殺されそう。他人と話すときはいつも平気そうな顔して喋っちゃう。ピエロと一緒。道化。

 

万引きは隠語で「夢見(ゆめみ)」と言うらしい。「欲しかったものが手に入って、夢を見ているようだから」という理由を知ったとき、心の奥がほんのわずかにギュッとなって泣きたくなった。

 

アラサーから「こんにちは✨️最近朝活にハマっていまして、よければ趣味を教えてください☺️参考にしたいです!」とDMが送られてきた。「交番の前に貼ってある昨日の交通事故件数の写真を撮ることですかね。亡くなった人のことを考えています。」と回答したら、♡マークだけつけて会話を強制終了されて悲しかった。

 

苦しいって誰に言えばいいかわからない。SOSの感覚が鈍いのは昔から変わらない。ずっと褒めてほしくてたまらない。惨めだって笑え!

 

高校を卒業してもう4,5年経つが、あの時あの人と話しておけばよかった…という後悔が今も心に強く残っている。デザイン系に進んだSさんとか、美容系に進んだIさんとか、絶対話したらおもしろいんだろうなと思う。当時の自分はそういうものをキャッチするセンサーが鈍かったし、こんな訳の分からないやつに話しかけられても迷惑だろうなと卑屈になっていた(今もそれは続いている)

 

568号室は4人1部屋で、図らずも人生で初めてのシェアハウスは病室ということになるらしい。シェアハウス アット ザ ホスピタルである。左の部屋のオカダさんは看護師さんと「いつからこんな状況になってしまったんですかね…」と話していた。向かいにお住まいのおじいさん患者の名字は"サカイザワ"というらしい。自分の名字とかすっているため呼びれる度に緊張してしまう。よくない。斜めの住人はようわからん。頻繁に咳をしてらっしゃるのでセキオさんとでも名付けておこう。

 

「ユメ」というプレイリストを作った。今はまだ7曲しかない。みんなもユメを見たい時にぜひ聴いてね。

https://open.spotify.com/playlist/5K5kAgWGAGrJRSBy1qHyYz?si=3-nhitffSxy1IuCde73S1w

 

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引っ越して

 

 


張り巡らされた首都高の下にはパーキングがたくさんあって、狭い敷地でもお金を生み出そうという都心特有の吸収力を目の当たりにする そういうところが好き    3年程前に「スカイツリーが見える物件に住みたい」と漠然と思っていて、実際に今それが叶っていてうれしい 2センチぐらいしか見えないけど…

夜中まで起きていると、環七を走る救急車のサイレンがよく聞こえる。ドップラードップラー、眠った街を半音だけ下げていく。ドップラードップラー、応答セヨ……

4日目に地元にあるカラオケの会員カードを捨てた 隣の建物の1階がバルになっていて、昼下がりに外出するとミネストローネの匂いがする 自意識が邪魔して自分の住んでいる街で顔を上げて歩けない 心配性だから炒めすぎたり焦がしたり、やりすぎてしまうね 上の部屋の人はたまにデスボの練習をしている 引っ越してから丁度2週間後、階下の人が運ばれた 固形気味のジャムはトーストに塗りづらい、それはもう目も当てられないぐらいに 自分がおもしろくない人間だなんて、そんなこと自分が1番知っている、そんなことなんてとっくに知っている

 

 

 

スクランブル交差点にて、大型モニターにホンダのCMが流れる なんとなしに目線を向ける

「きょう、だれかを、うれしくできた?」

コマーシャルに起用された男性アイドルがこちらに問いかけてくる 考える、思い出す、ひたすら振り返る  問う今日